晩秋の大地を行く 2018 - 上多度志駅 - 日本列島旅鴉

上多度志駅を訪ねたところで打ち止めです。踏切に接する停留所の多くは跡形もなく消え去るのが常で、今日たどってきた中では下幌成と宇摩がそうでした。しかし、駅舎があったところになると、駅舎自体は消え去ってもそれなりの痕跡が残るものです。ここについても然りで、道道と直交する短い道が突き当たった駅前の、右側には石造りと木造の農業倉庫が並んで建ち、左側にはかつての信号機器室らしきコンクリート製の建物が残ります。多度志と同様、記念碑がの類が建っているわけではないものの、ここに駅があったことをありありと実感できる佇まいです。