「エディ・コイルの友人たち」、「ソフィアの夜明け」
…正午まで、アルバイト。
帰宅後、DVDでピーター・イェーツ監督の「エディ・コイルの友人たち」と、カメン・カーレフ監督のブルガリア映画「ソフィアの夜明け」を観ました。
☆「エディ・コイルの友人たち」(1973)監督 ピーター・イェーツ 出演 ロバート・ミッチャム、ピーター・ボイル、リチャード・ジョーダン、ウティーヴン・キーツ、アレックス・ロッコ、ミッチェル・ライアン、ジョー・サントス、ピーター・マクリーン、ケヴィン・オモリソン、ジャック・キーホー
仮面を被った4人組が銀行を襲う事件が続発する。彼らの手口は、支店長の自宅に押し入って人質を取ってから銀行強盗をするというものだった。
犯人たちに武器をまわしたのは、彼らの友人エディ・コイル。エディは密造酒の輸送をして起訴されていた。財務省の捜査官に、情報をくれれば減刑も有り得ると誘惑されたエディは、銃のマシンガンの取引をすることを密告する。
ところが銀行強盗が捕まったことで、エディは密告者として疑われ、組織は刺客を送り込む……。
…いかにも70年代の映画って感じです。かなりリアリティ重視の演出なので、ドラマ的盛り上がりはそれほどありません。
いわゆるピーター・イェーツの都会的なイメージとはほど遠い映画でした。
…しかし、老いたロバート・ミッチャム、あの眠そうな眼は健在で、哀愁ただようその雰囲気がタマラナイ!!!
ええっ!こんな終わり方なんかいッ?ってなエンディング。(笑)
…まぁ、それもアリなのかな。もう少し、面白い映画なのかと思ったんだけどな。
☆「ソフィアの夜明け」(2009)監督 カメン・カーレフ 出演 フリスト・フリストフ、オヴァネス・ドゥロシャン、サーデット・ウシュル・アクソイ、ニコリナ・ヤンチェバ、ハティジェ・アスラン
ブルガリアの首都ソフィア近郊で暮らす17歳のゲオルギは、坊主頭にして悪い仲間とつるんでいる。彼の年の離れた38歳の兄イツォは、木工技師として働きながらドラッグ中毒の治療を受けていた。
そのせいで投げやりに生きるイツォだったが、彼にはアーティストとしての才能もあり……。
…先般のフィルムセンターでの “ EUフィルムデーズ ” で観た2本のブルガリア映画「アイランド」と「フェイス・ダウン」に先立つ2年前、監督のカメン・カーレフは本作をひっさげてデビューしました!
これは、良かったです! ……「アイランド」「フェイス・ダウン」ともに、もひとつシックリこなかったのですが、本作はガツンッ!と来ましたね〜。
なんと言いましょうか、半ドキュメンタリー的とでも言いましょうか、主人公イツォは演じたフリスト・フリストフその人なのだそうです。
東欧の小国ブルガリアの、リアルな若者たちを描いた傑作でありました。
国が荒れて…… 人も、荒れる、ってな感じですね。
フリスト・フリストフは、本作の撮影後、公開を待たずして麻薬の過剰摂取で亡くなってしまいました。
……現実は、キビシイ。映画のようには、行かないものだ。
『内なる “ 善 ” を信じるんだ。』
『そいつを必死で探しているのに、見当たらない。
おれの “ 善 ” はどこだ?
足の中か?』