10月12日「黄葉のブナ林トレッキング」下見にいきました。 - 八幡平の自然 〜アスピーテ日誌〜

10/12朝は小雨がぱらついていましたが、有難いことに晴れ間がのぞき、下見日和となりました。

何日ぶりの晴れ間だったのでしょう。

毎週のように台風がきて、紅葉中、紅葉前の葉は大打撃を受けたに違いありません。

今年の紅葉はどうですか?と聞かれるので、どんな天気でも情報の収集に出かけたいのですが、出来れば青空バックの写真を撮りたいと思うじゃないですか。

セラピーロードのブナの黄葉と、長沼の紅葉はどうなのでしょう。

ハウチワカエデの下には真っ赤なハウチワの葉が一杯。

落ち葉でフカフカ、カサカサの道は、踏みしめた感触と音と景色を楽しみながら・・・

   

いくつもの台風に耐えて残ったブナの黄葉が見えてきました。

一人で歩くことがもったいないような小道、とっても贅沢な時間。

カサカサと小気味よい音を立てて歩く静寂の中の贅沢。

ゆるやかな登りと下り、曲がるたびに新しい黄葉の景色が広がります。 

枯葉の中にキラキラ輝く宝石のようなナメコ。

台風で大変なことになったはずですが、見上げると見事なブナの黄葉の景色が広がっていました。

大谷地湿原のダケカンバは葉の色もさることながら、白い木肌はとても目立ちます。

大谷地湿原は、周りを取り巻く木々の葉が大分落ちてしまいましたが、ダケカンバはその木肌と黄色い葉で存在をアピールしているようです。

湿原のやさしい黄色、やさしい景色。

さて、ブナですが、足元の彼らは巧みに風をよけたものの、黄色を省略してとっとと茶色に変わろうという作戦のようです。

コシアブラとヒメアオキとブナといろいろな紅葉の森の構成員の葉っぱたち。

1951年(昭和26年)、ここに訪れた記念として残した彫り込み。

67年が経過した今、この方はどうしているのでしょうね。

長沼はこんな景色でした。紅葉の葉がだいぶ落ちて、晩秋の森のようです。僅かに射した日が暖かさを感じさせてくれます。ここには強い風が吹いたようです。

立木越しに見える長沼の湿原は、葉が落ちたから見える景色。

北側から見ると長沼湿原の広がりがよくわかります。

やさしい景色、やさしい紅葉。

贅沢な、と感じる事が出来る気持ちのゆとりで見る紅葉の中の景色はいかがでしょう。

紅葉の山、有終の美。

晴れていただきたい。

   あべ