初のMRI。

あの時、どうだったかなぁ??と、思い出しながら、、、その当時書いていた別のブログからの文章を転記することにします。

そちらは主に大好きなミュージシャンのライブ遠征等を綴ったミーハー的なブログなので秘密

喘息で通っている病院で血圧が高いことを指摘された。

高血圧は遺伝の要素が大きいことはテレビで見知っていたし

父も高血圧で、くも膜下出血を患った

健康診断もここ最近は受けていないし

何年も前から頻繁にある頭痛のこともずっと気になっていたし

出来れば一度脳ドックも受けてみたいと思っていたので

予約なしで検診を受けられる近くの脳神経外科へ行くことにした。

最初に問診を受けながら血圧を図るとやはり看護士さんもびっくり。

もし今日時間があるなら脳のMRIも受ける?と聞かれ

はい。受けたいと思ってますと即答し、その日に初のMRIを体験した。

検査自体は想像していたような窮屈さや苦痛など私的には一切なく

MRIを受けたという妙な高揚感で壁に貼られている当院の手術実績などを眺めながら、のほほんとした気分で結果を待っていた。

名前を呼ばれて診察室へ行き、先生と画像を覗きこむ。

うん、血管は特に問題ないね。首も綺麗だね。

父のようなクモ膜下出血の原因となる動脈瘤などはないよねと私も画像を真剣に見つめる。

でもここに病変があるんだよね

え?病変??

うん、白い影があるでしょ?

指さされた方を見ると確かに白く丸い影が映っている。

これって何なんですか?

うーんなんだろうね。とりあえずは詳しい検査をしたいから入院かな。

え?検査?入院??

いきなりの言葉に内心ワラワラと慌てる。

困る困る困る。いきなり入院なんて言われても困る。

あの、入院ってどれくらい?

うーん、やっぱり2週間くらいかなぁ

とりあえずは家族の方とよく相談してください。と言われ

訳のわからぬまま診察室を出る。

白い影。なんだろう?

影っていうより丸い腫瘍のようにも見えたけれど。

画像である程度の判断は出来ないんだろうか?

考えれば考えるほど今自分が置かれている状況を上手く飲みこめない。

とりあえずは明日も血液検査などの結果を聞きに来なくてはいけないし、まずは帰って家族にこのことを話さなくてはいけないしと考えていると看護師さんが駆け寄ってきてこう言った。

あのね、今日診て頂いた先生もね、いい方なんだけれどね、最近あまり検査とかをしてないから。

もっと若くて検査慣れしている先生に明日診てもらえるようにしたからね。

うん。

かなりご高齢のほわーんとした先生でした笑。

白衣に会長と書かれていたから偉い方なのかなぁと思ったけれど

待合室に貼られた先生方の経歴を見ると正直汗。

翌日診察をしてくださった先生は、柔和な雰囲気の40代くらいの方。

昨日の画像を見ながらハキハキテキパキと分かりやすく説明をしてくださった。

多分髄膜腫という良性の腫瘍だと思うが、もう少しきちんと診たいので今日も別の方法でのMRI喘息なので造影剤は使用出来ないけれどやX線などを受けましょうと言われる。

2週間入院して検査と前日の先生は言ってましたがというと

いや、とりあえずは入院しなくても通院の検査でやれますよと言われてホッとする。

昨日はこわごわだったあの狭い空間。

2日続けてとなるともう慣れたもの。

検査結果はやはり髄膜腫だという。

この腫瘍は良性だし転移性もないしまだ大きさも小さいので

すぐに手術はせずにとりあえずは経過観察でいきましょうと言われる。

大きくならずに10年くらいそのままの方もいますよとのこと

でも診た先生によっても治療方針は様らしい。

小さいうちだからこそ早く手術した方が良いと言う先生もいるらしい。

けれどこのくらいの大きさだとまだ痛みや他の症状が出ていない経過観察が一般的とのこと。

脳ドックをすれば結構な割合でみつかる良性の脳腫ですよと先生は明るく笑顔で言う。

きっと患者さんの抱えている不安を少しでも取り除こうとしてくださっていたのだろう。

でも、看護師の方にも先生にも今日は家族の方は来てますか?と聞かれたので、もしかしたら本人には面と向かっては言いずらいことを万が一のことなど本当は話ししたかったのかもしれない。

ただその時の私は

今すぐ入院しなくていいんだ!

手術じゃないんだ!という安堵感の方が大きくて

わぁー良かったです。ホッとしましたなんて笑顔で帰宅。

そして自宅に戻りPCで髄膜腫のことを色調べてみると、そんなに安心している場合じゃないんだと、改めて胸が重苦しくなった。

でもやっぱり仕事のことを考えても今すぐ入院は無理。

家族のことを考えても、日常の色をきちんと整理して万が一の時にも困らないようにしてから入院したい。

授業中心配で心配で泣きそうになったよ

学校から帰ってきた我が子がポツンとつぶやいた。

その言葉に泣きそうになる私がいた。

だいじょーぶ。ぜんぜーんだいじょーぶだよ。入院なんかしないからねー!って

笑顔で言った。ぎゅっと抱きしめた。

心配かけてごめんねってココロの中でつぶやいた。

とりあえずは3か月後に再検査。

腫瘍の大きさに変化はないか。

気になる症状などは出ていないか。

何か変ったことが起きればやはりすぐに手術ということになるのかな。

あと。高血圧にも気をつけなければ。

血液検査の結果は全く問題がなく、悪玉コレステロール値は低いし、逆に善玉コレステロール値はすごく高くて優秀ということだった。

そっか。俗にいうドロドロ血液じゃーないんだ。

てことは、やっぱり遺伝の要素が大きいのかな。

あぁ。DNAはコワイ。

感音性難聴に高血圧。

しっかり受け継いでるよ。

とりあえずは塩分を控えること。

大好きなアツアツごはんにしょっぱい漬物とつくだ煮よ。さようなら。

お醤油もお塩もさようなら。スープカレーも控えます。

これからは素材の味を噛みしめて生きていきます笑。

そしてあと3キロ。減量しよう笑。

うん。

あまり深く考えても現状が変わるわけではないし

どうにかなるさと、楽天的にいくしかないなぁと

やっと思えるようになったよ。

今この瞬間にも生死の境をさまよう病を患っている人と比べれば

ジブンが抱えた病なんて全然大したことのない、笑い飛ばせるくらいの小ささだもの。

でも。

ふとした瞬間に泣きそうになる。

電車の車窓を流れていくいつもの風景を見ながら

他愛のないことで笑い合っていた家族との瞬間を思い出すと

あの時間を、あのみんなの笑顔を、抱きしめたいとたまらなく思う。

泣くのをこらえてヘンにゆがんだ顔をしているジブンに、あれ?という視線を向ける若い子に気づき

慌てて鼻をすすってる、そんなアホな私です。

大丈夫大丈夫。

とりあえずは3か月後。

いや、やっぱりそれまで待ちきれずにセカンドオピニオンを求めるかな。

脳腫瘍(髄膜腫があります

たまたま受けたMRIで突然そんなことを言われたら

びっくりするよね。青ざめるよね。

入院?開頭手術?大丈夫?

コワイコワイ。もしかしたらヤバイかも???

最悪のこともよぎってしまうよね。

5年前の私も本当に驚いて、どうしようどうしよう、と、どんどん心が重苦しくなった。

家族の前ではすぐに手術じゃないから大丈夫〜なんて笑顔でいたけれど。

そしてPCで色調べてみて、少しずつ髄膜腫のことが分かってくると、私よりもっと大変な状況の中、闘病していらっしゃる方が沢山いることに、とても勇気づけられた。

私自身はまだ深刻な状況ではないことも分かり、前向きな気持ちにもなれた。

そして2月後。

セカンドオピニオンとして、別の病院へと向かうことになる。

そこはかつて父がくも膜下出血で倒れた時にお世話になった病院であった。